Blue Valentine

Blue Valentine

永遠に変わらない愛がないならば
変化を受け入れることが愛なのだろう

【ディーンとシンディ夫婦は、ひとり娘のフランキーと3人暮らし。病院で忙しく働くシンディは、猛勉強の末、看護師の資格を取った努力家。一方のディーンは、朝からビールを飲みながらペンキ塗りの仕事をしている。2人はお互いに対して不満を持っているが、その話になると必ず喧嘩になってしまう。そんなある日、可愛がっていた愛犬が事故死する。その事を娘に気付かれないようにと、シンディの父親の家に1日預ける事にする。】




ブルーバレンタイン。時間とともに重なる不満、理解できることと妥協できないこととの葛藤。どこにでもある「リアル」を、今まで見たことのないほど「リアル」に描き出している。若き日の2人を生き生きと描けば描くほど、現実の痛々しさが強調されていた。

愛は有限、であることは間違いないんだろう。ただ、ひとつの愛は有限でも、形を変えてつなぎ合わせることで、人は愛を永遠にするのかなと。ぼんやり、そう思った。