cat

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素敵な勘違いならば
それはそのままでいい

うちには1匹の猫がいる。もう4年一緒にいる猫で、最近大人になって落ち着いたのか、寝ようとして布団をめくると潜り込んできて脇に寄り添う。寝言も言う。自分を猫だとは思っていない。たぶん。

そもそも私は猫好きだっただろうか。前は完全に犬派だったし、飼うなら絶対に大型犬、ハスキーとかニューファンドランドがよかった。生まれた頃には家でシェパードを飼っていたし、意思疎通ができるのは犬だけだと思っていた。多分犬の方が表情豊かだ。わかりやすい。

それに比べて猫は、どうだろう。いつも寝てばかりいるし、抱き上げれば逃げるし、しっぽすら振らない。ただ唯一言えるのは、彼らはタイミングがいいとゆうこと。それにつきる。

たとえば涙を流すとき、彼らはそっとやってくる。水分に興味をもって近づくだけだというが、それでも十分慰められている気になる。また寒い夜は足を暖めてくれたり、料理をつくるのを見守ってみたり、お風呂についてきてみたりする。夜仕事をしていると膝の上にのってくるあの絶妙なタイミングとあたたかさは反則だ。