Fire by Louboutin

fire

裸体の乱舞
官能の先の芸術へ

【フランス・パリで世界中のセレブや文化人を魅了してきたヌードショー、クレイジーホース。そして、同じようにセレブを中心に世界の女性たちをとりこにする高級シューズブランド、クリスチャン・ルブタン。クレイジーホース・パリで上演された、演出担当をルブタン、音楽を『エレファント・マン』『マルホランド・ドライブ』などのデヴィッド・リンチが担当したショー「FIRE」をカメラが収めた。】




ファイア by ルブタン。2Dを映画館に見に行った。官能的なだけではない、本当の美。女性の身体って美しすぎる。しなやかな動きの中に躍動する情熱。ルブタンの靴の完璧なフォルムとダンサーの鍛え上げられた無駄のない身体。脚先、指先にも宿る物語性。そしてそれを盛り上げる音楽。数ある演目の中でも一番魅了されたのは演目「Upside Down」。Britney SpearsのToxicをアレンジした楽曲は艶かしく、地面と平行に置かれた鏡が暗闇の中で幻想的な空間を引き立てていた。

作中のルブタン曰く、創作時には観客を想像しないようにつとめ、まずは自分の見たいもの、求めるものを追求するという。クリエイターのすべてに共通する心理であると感じ、はっとさせられた。