houtai club

houtai

誰もがもつ傷跡で、
世界を埋め尽くされている。

【大切なものが少しずつ失われていく毎日に、嫌気がさしている女子高校生のワラ(石原さとみ)は、ある日、病院の屋上のフェンスを乗り越えようとする。そのとき、奇妙な関西弁を話す入院患者の少年ディノ(柳楽優弥)が、突然ワラの前に現われる。手首に傷を負ったワラの心の傷を見抜いたディノは、ワラの手首からほどけ落ちた包帯をフェンスに結び付け……。】




包帯クラブ。この世界に生きる誰もが、生きてきたこの世界のどこかしらに傷跡をもっている。それは身体に出来た傷跡と同じように、時間とともに薄くなり、痛みは消える。傷ついた本人にとっては近づくことすら拒まれるこの世界の「傷跡」を、手当てするように癒そうとする主人公たちの行動は爽やかな憂いを帯びている。