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今日を生きるために
鈍感になるべき理由

「いつか」の感覚を、覚えている。

自分の外側にいる人たち全員の目線や熱を感じ、距離をはかり、理由の知るところにない笑い声は全て自分への批判に感じた。相手の位置を意識し、その視線を恐がり、耳をそばだたせ、自然な挙動を心がけ、ついには普通がわからなかった「いつか」のこと。

今思えばただの自意識過剰である。人は、「いつか」のままではいられない。社会に出て、既に大人と言われる周囲に取り込まれた瞬間、鈍感であることが強いられる。そうしなければ生きづらいのだから仕方がない。自分もその他大勢と同じように環境に適応しようとしたのだろうが、詰めが甘かった。自分の人生なんでもこれだ。詰めが甘い。

これから先「いつか」、今日を生きやすくなるんだろうか。それまでに何を諦めて、何に絶望して、何を捨てているのだろうか。