sakuran

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これが「女」の作る
「女」の映画

【本作がデビュー作となる世界的フォトグラファーの蜷川実花が、カリスマ漫画家・安野モヨコの同名コミックを映画化。主人公の花魁(おいらん)を演じるのは『下妻物語』の土屋アンナ。音楽監督を人気ミュージシャン、椎名林檎が務める。8歳で吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた少女・きよ葉は何度も脱走を図るがあえなく失敗。気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた完璧な高級花魁(おいらん)・粧ひ(菅野美穂)は、そんなきよ葉に花魁(おいらん)としての生き方を教える。やがて17歳になったきよ葉(土屋アンナ)は、玉菊屋にやって来た青年・惣次郎(成宮寛貴)と恋に落ちるが……。】




さくらん。好きなアーティストが集まって、一本の映画を作った。そんな印象だった。音楽が、物語が、映像が、それぞれに「女」を表現している。美しくいじらしい「女」と、1シーンごとの構図の繊細さと彩りの大胆さ。これでいい、というクリエイターの自信を全面に感じる映画だった。