Saving 10,000

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勤勉な日本人に
最後の警告を送る

【レネ・ダイグナン監督と、マーク=アントアン・アスティエの撮影による52分のドキュメンタリー映画。ジャパンタイムズによる「2013年の映画トップ10」に選出され、数々の国際映画祭で14の賞にノミネートされた。自殺との戦いにおいて、「敵」はいったい誰なのか。映画『Saving 10,000 – 自殺者1万人を救う戦い』は、日本の高い自殺率の真の原因究明に挑む一人のアイルラン­ド人の物語である。作品を通じて、日本のマスコミによる自殺報道のあり方、経済的圧力­、うまく機能していない精神医療制度などの重要な問題が浮かび上がってくる。第一線で­活躍する専門家から一般人まで、約100人へ取材し、日本がどうすれば自殺との戦いに­勝利できるのか、具体的な方策を提示している。しかし、自殺の話題がタブー視されてい­る日本で、一体どのくらいの人が耳を傾けてくれるのだろうか。】




自殺者1万人を救う戦い。上記URLで全編公開している。Web限定公開なんだと思う。なんとなく気がめいったときに、人はあまりに弱く単純化する。死ぬ気で頑張ればなんだて出来るって言う人がいる。ただ考えてみてほしい。死ぬ気で頑張って何も残らなかったら、そのとき人はどうしたらいい?

この世は不条理だ。努力がイコール成功につながるわけではない。今現在、自分が心身ともに健康であったとしても安心は出来ない。あっという間にひずみは生まれるのだ。この映画は勤勉でナイーブな日本人の自殺の現状を他国の目線を借りて客観的に見る事で大きな意味を与えてくれる。一度は見るべき映画だと思う。