spirit

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消えた
反骨精神の行方

社会は精神論の宝庫だ。上に立つものに共通するそれは激しいほどである。

思い返せば自分はいつもどこかに反骨精神を忍ばせて、いい子のフリをしながら密かな反発を繰り返していた。顕著に現れていたのが学校という枠組みの中での生活だ。人を傷つけないこと、それを守る範囲での反発は自分の思いに正直だった。それがいつからだろう、型にはまる事に安心を覚えこんなにつまらない人間に成り下がったのは。

社会に出てからの自分は人に嫌われる事、批判、目に付くことを極端に怖がり始めた。飛び込んだ業界の影響もあるかもしれないが、いわゆる「ブランディング」に踊らされているのだ。会った事も無い人からの評価は、自ずとネット上の情報で構築される。偽ることが容易な反面、大きく手をのばせない窮屈さがつきまとう。何を、誰を気にしているんだ?自分でもよくわからない。