Under the Box, Beyond the Bounds

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宙を漂う
虚と実の世界

久々にオペラシティーへ展示を見に行った。平日の開館すぐにも関わらず中には数人の先客がいた。今日見に行ったのは前からフライアーで気になっていた映像作家さわひらき氏の「Under the Box, Beyond the Bounds」だ。

B5サイズほどのスケッチが何枚も展示された細い通路。モチーフは身近なもの、そして石工で象られた日用品の破片。そこを抜けた薄暗い大きな空間にスクリーンが2つあり、関連性を探させるかのように異なる映像が流されていた。もうこの時点で私の中には好奇心とも懐疑心とも言えぬざわざわとした感情がうずまいていた。

展示されている映像の数々はほとんどが白黒であり、ざらざらとした映像と歩き出す石や日用品は、ありふれた日常の一角を異質な世界に変化させていた。そしてそこには、どこか不安をあおるようにとらえた。この感覚は果たして意図されたものなのだろうか。虚と実の世界、まさにこの一言に全てが集約されている様に思う。




帰宅後、気になって作者について調べるうちにこんなインタビュー記事をみつけた。それを読んでやっと私は「なるほど」力が抜けた。

Link: ART iT: さわひらきインタビュー
Link: さわひらき Under the Box, Beyond the Bounds