Enter the Void

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浮遊する映像に
目眩する東京

【夜の東京で違法に働く外国人兄妹の悲しい運命を、刺激的でエロチックに描くファンタジー・ドラマ。東京にやって来たオスカー(ナサニエル・ブラウン)とリンダ(パス・デ・ラ・ウエルタ)の兄妹。しかし、麻薬ディーラーのオスカーは警察に追われ、銃で撃たれてしまう。オスカーの魂は体から離脱し、愛するリンダを追いながら、東京の夜の街をさまよい始めるが……。】




エンター・ザ・ボイド。人と見ることはお勧めしない。一人で夜に見るのが一番合うシチュエーションだろう。目眩のするような映像と浮遊する視界は想像を絶する。東京のネオンが冷たくも瞬く。キャッチコピーは「2010年SEXとマジックマッシュルームの旅」と奇抜だが、何もないものへと還る、生と死の輪廻を思わせるなかなかに深いテーマをもつ。