jump

iii

その後悔が
必然である可能性

【ある日唐突に、恋人のみはる(笛木優子)が失踪し、途方に暮れる三谷(原田泰造)。ワケがわからないまま仕事とプライベートの板挟みで苦しんでいる彼を、同僚の鈴乃木(牧瀬里穂)が静かに見守っていた。人生の岐路に立った時、誰もが考える”もしもあの時……”というほろ苦い後悔や、少し甘酸っぱさが残る切ない物語。】




ジャンプ。結局、なるようにしかならないんだよなと思った。それは事実だ。どんなに足掻いても繋がらないものは繋がらないし、思いもみなかったように世界は進んでいく。それでよかったのかどうかは「今」の自分にはわからないし、いつかわかる時が来たとしてもそれはどうしようもないこと、だったのだ。あの出来事がこうだったら、あの瞬間がこうだったらなんていう後悔は、もしかしたら必然なのかもしれない。