21 grams

21

物理的、抽象的な意味での
それぞれの命の重さ

【全く知らない同士の女1人と男2人が1つの心臓をめぐり引き合わされていく。時間軸を交差させながら展開する衝撃の人間ドラマ。クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は建築家の夫と2人の幼い娘に囲まれ幸せな家庭の主婦。また、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は刑務所から出所してからは神を信仰し、真面目に働き2人の子供と妻を養っている。一方、大学で数学を教えるポール(ショーン・ペン)は余命1か月と宣告され心臓のドナーを待つ日々だった。】




21グラム。命とは、生を受けた時点で代わりのない複雑な存在だ。そしてそれは個人だ。小さな子供も、罪を犯した人間も、年老いた人間も、生きてきた時間と過ごし方が違っただけ。その重さは変わらない。

心臓、こころ、感情、愛する人。heartとはよく出来た言葉だ。失ったものは死ぬのだ。あらゆる意味で、一度死ぬのだ。