empty body
中身があるようなふりをして
それは今日も生きている
偉そうなことを言ってみたり、分かったようなふりをしてみたり、それはいつもどこか虚勢を張って生きている。特定の誰とも言えない他人に対して、気後れしないように必死に生きている。認められることを過剰に欲し、羨むことを永遠に続けながら、不満をたれながら生きている。
それの喜びが誰かの嫉妬につながる。それの功績が誰かのねたみに変わる。誰かの栄誉がそれの奥底に重たく暗い感情を生む。否定するようにつくられた笑顔で、今日も世界は笑っている。それが繰り返し、あるものとないものの差は大きくなる。欲するたびに欲深くなる。それは自覚しながらも気にも留めずに生き続ける。
それは、あなただろう。そして、私だろう。