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この手の中で
古くなってゆく物

新しいものよりも、月日を経たものにより惹かれる。新品の何一つ傷のない美しさも、もちろん素敵ではある。でもそこに人がからみ、月日をともにし、雨風にさらされたものたちの唯一無二の価値。そこにこそ本当の美しさが宿っている様に感じる。


日本人は本来、一つのものを大切に扱っていく文化があったはずだ。消耗品ばかりが増え行くこの流れは、一概には言えないがあまり好ましくない。20代も中盤にさしかかり、ライフスタイルを見つめ直す時期に入っているのだろう。最近、そんなことばかり考えている。