permanent nobara

nobara

思い出と時間に
囚われた人

【娘を連れて出戻ったなおこ(菅野美穂)と、その母まさこ(夏木マリ)が営む町に一つの美容室「パーマネント野ばら」。町の女性たちは日々店に集ってはおしゃべりに興じ、恋にまつわるさまざまな悩みや人には言えない小さなうそを告白していた。一方、なおこは高校時代の恩師カシマ(江口洋介)と恋をしていたが、その恋にもある秘密が隠されていた……。】




パーマネント野ばら。すべてが明るみになるその瞬間、その町の奇妙さはしっかりとした輪郭をもつ。閉鎖的な田舎の町、どこか狂った大人達、ふがいなさと空虚感。寂しさの色んな形を見せられた。とにかくこんなに印象的なエンディング10分はない。良い余韻のある映画だった。