Lost in Translation

lost

東京
誰のものでもない街

【『ヴァージン・スーサイズ』でデビューしたソフィア・コッポラ監督の2作目にして第76回アカデミー賞の作品賞にノミネートされた秀作。東京の雑踏がコッポラ監督によって、美しく映し出されているのも日本人にとって新たな発見。ハリウッドのスター、ボブ・ハリス(ビル・マーレイ)はウイスキーのCM撮影のために来日し、滞在先のホテルへと向かっていた。ホテルで出迎える日本人スタッフに軽く挨拶をし部屋に入るとアメリカの妻からファックスが入る……。】




ロスト・イン・トランスレーション。この奇妙さと居心地の悪さを感じるのは、なにも海外から来た人間だけじゃない。この東京で働き住む自分でさえ、同じものを感じることがある。何かで昔読んだ気がする。この街にはなんでもあるけど、何にもない。冷たいのかもしれない、この街は。そして選曲グッジョブ。