Boyhood

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成長と変化を
望まれる年月

【『ビフォア』シリーズなどのリチャード・リンクレイター監督がメガホンを取り、6歳の少年とその家族の12年にわたる軌跡をつづった人間ドラマ。主人公を演じた新星エラー・コルトレーンをはじめ、主要人物4人を同じ俳優が12年間演じ、それぞれの変遷の歴史を映し出す。主人公の母をパトリシア・アークエット、母と離婚しアラスカに行ってしまった父をイーサン・ホークが熱演。お互いに変化や成長を遂げた家族の喜怒哀楽を刻み付けた壮大な歴史に息をのむ。】



6才のボクが、大人になるまで。俳優の12年の成長と老いをそのままに描くことで、この物語を超えた背景にある年月を感じさせる。父、母、娘、息子、4人を取り巻く環境は変化し続け、たくさんの出会いと別れの中をさまよう。一見劇的に見える瞬間や輝かしい青春は、自分も通ってきたものだと自覚した時初めてこの映画の真意に触れられる。12年の月日で子供が成人していく姿ももちろん、両親役の2人の老いすらも胸を突くものがある。

これからも彼らの人生は続く。どこかでこの映画は今も続いている。