Die Herbstzeitlosen

maruta

しわを増やした分だけ
得たものがある

【夫の死により打ちひしがれたマルタ(シュテファニー・グラーザー)。そんな中、村の男声合唱団の新しい団旗を、仕立て屋だったマルタが作ることに。生地店の美しいレースを見ているうちに、マルタは“パリに自分で仕立てたランジェリーのお店を開くこと”が夢だったことを思い出す。昔の勘を取り戻しながら下着を仕立てあげたマルタだったが、厳格なプロテスタントの村では受け入れてもらえなかった。】




マルタのやさしい刺繍。これは夢物語ではない。私たちは年齢や境遇や周囲の環境に対して敏感すぎるあまり、自分の可能性を狭めている気がする。いくつになっても、生き甲斐は見つけられるし、夢は持ち続けたいと思った。主人公マルタのようにいくつもシワを作りながら年を重ねていきたい。