会社はまるで鳥かごのようだ。守られながらも自由に身動きはとれない。外の世界を知らなければ心地よいぬるま湯で、知っていればとても窮屈な空間。

たとえば今日みたいな冬晴れの日に、給湯室から見る雲一つない青空は憧れそのものだ。休日の青空には抱かない切望するような感情をうえさせる。この苦さを胸に、皆飛び立っていったのだろう。自由という責任をおって。