hard worker

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それは自分を自分足らしめる
たった一片に過ぎないのでは

働くとはなんだろうか、ということを帰省中はよく考える。みなそれぞれに職につき、家庭をもった何人もの親戚が集まるこの時期には、色々な考えと生き方を目の当たりにして自分の生き方を見つめ直す。

誰もが、自分の仕事に誇りをもっている訳ではない。家庭のため、尊厳のため、金のため、何かしらの見栄が見える働き方もある。その渦中の人間が幸せかどうかは第三者には到底わかりっこないのだ。仕事に大きい小さいはない。何にすがりついていたのだろう。人からの賞賛や業界での評価に左右されることばかり気にしていたあの働き方は、果たして自分にとって生き甲斐とすべき働き方だったのだろうか。

今、自分には何も誇るものがない。大手の仕事を受けもって雑誌に名が残ることももうないだろうし、業界の最前線にいる大御所との仕事も、当然縁遠いものだろう。でも今の自分には多くの時間と選択肢がある。自分にとって仕事とは、人生を豊かにする一片でしかなく、人生の全てではなかったのだ。この一年でそれに気付いたことは、これからの自分にとって大きな価値があると思う。誰にどんな風に哀れまれても、もう今の自分には意味のないことだ。