hanging garden

teien

家族
個と個の共同体

【『青い春』の豊田利晃監督が、角田光代の第3回婦人公論文芸賞受賞作「空中庭園」を映画化したヒューマンドラマ。京橋家の娘・マナ(鈴木杏)は学校をさぼり気味で、弟・コウ(広田雅裕)も学校に行ってない様子。そして父・貴史(板尾創路)は浮気に忙しく、妻・絵里子(小泉今日子)は、母・さと子(大楠道代)との関係に悩んでいた。】




空中庭園。思いがけずとてもいい映画に出会うことがある。それがまさにこの映画を見たときの感情だった。不安定に揺れながらも力強く着地するように、家族という歪な関係を写し取っていく。そこには、確かな救いがある。