her

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無形の愛
無償の愛

【近未来のロサンゼルスで、セオドア(ホアキン・フェニックス)は相手に代わって思いのたけを手紙にしたためる代筆ライターをしていた。長きにわたり共に生活してきた妻キャサリン(ルーニー・マーラ)と別れ、悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OSサマンサ(スカーレット・ヨハンソン)と出会う。次第にセオドアは声だけで実態のない彼女の魅力のとりこになり……。】




her/世界でひとつの彼女。久しぶりに映画館で見た映画だ。大人のジョークも満載でテンポよく面白かった。全編通して光の使い方がとても美しい。印象的だったのは描かれる街の風景。電車の中や街中など、誰もが何かに話しかけながら生活している。それはもはや目の前にいる誰かではない場合がほとんどだった。

愛とは何か。形のないものであるのならば形のない何かとの間に生まれるそれも、疑うことの出来ない愛であると思う。人間同士だって、本当の関係を築けているか疑問だ。