Norwegian Wood

Norwegian Wood

惹かれることに
理由が必要だろうか

【親友・キズキを自殺で失ったワタナべは、東京で大学生活を送り始める。ある日、ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、毎週直子と東京の街を散歩するようになる。しかし、直子の20歳の誕生日、精神的に不安定になった直子と夜を共にする。それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、京都の療養施設に入所していたのだ。直子に会いたくても会えない状況の中で、ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子・緑にも惹かれていく。】




ノルウェイの森。原作を読んだのは何年か前だった。映画を見終えたとき、小説を読み終えたときとは違う感覚を得たことを覚えている。突撃隊はあっさりといなくなってしまったし、濡れ場に時間をさいたことで細かい掛け合いが少なくなっていたのが残念だった。でも2冊の小説を2時間にまとめたんだから、それを考えるととてもよくまとまってると思った。ただ、やっぱり原作とは別物だ。そんな気がする。ハツミさんとのシーンはとてもよかった。あの女優さんの食事、タクシーでの演技は本当に素敵だった。

「ノルウェイの森」がこんなにも長い間、多くの人々をひきつける理由は何なんだろう。この作品に惹かれた一人である私にもその理由はわからない。