The Reader

thereader

物語は時を超えても変わらない
変わったのは読み手の感情だけ

【ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説「朗読者」を、「めぐりあう時間たち」の監督&脚本家コンビが映画化。1958年のドイツ、15歳のマイケルは、21歳年上のハンナとベッドを共にし、彼女に頼まれて本を朗読してあげるようになるが、ある日突然、彼女は姿を消す。時は流れ、戦時中のある罪を問われて投獄されたハンナのために、マイケルは物語を朗読したテープを刑務所に送り続けるが……。第81回アカデミー賞でケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。】




愛を読むひと。正解などなかった。二人を繋いだ朗読の声は、時を超え男の贖罪の為に発される。女はその声に愛を期待し、希望を持ち、結果的に大きな絶望の中に消えていく。重いテーマだがいい映画だった。朗読という行為はどこか艶美だ。