Hedwig and the Angry Inch

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何よりも強烈な
愛についての物語

【東西冷戦時代の東ドイツに生まれた男の子ハンセル。母と二人暮らしの彼の夢は、自由の国アメリカでロックスターになること。ある日、米兵から結婚を申し込まれた彼は、性転換手術を決意する。しかし、手術のミスで股間には“怒りの1インチ(アングリー・インチ)”が残ってしまう。名前をヘドウィグと変え、何とか渡米するも米兵には結局捨てられてしまう。それでも夢を思い出しロックバンドを結成したヘドウィグは、ある日、17歳の少年トミーと出会う。同じ夢を持つトミーに愛情のすべてとロックシンガーとしての魂を注ぎ込むヘドウィグだったが……。】




ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ。初めて見たのは高校生の頃だったと思う。TSUTAYAの棚で一際目を引くパッケージに自然と手が伸びていた。その当時見終えて覚えているのは、ただただ頭に残る衝撃と作中の詩に惹かれた戸惑いだった。音はどれも感情的で当時の自分にビリビリと響いた。次の日にはサントラを借りてiPodに入れ、後の1ヶ月間は登下校の往復3時間大きなヘッドフォンから繰り返し聴き続ける事となった。今でも覚えている。それだけ何か取り付かれる魅力が有るのだ。