SHAME

shame

その行為で埋められるのは
過去でも未来でもなかった

【ニューヨークに暮らすビジネスマンのブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、プライベートのすべてをセックスに費やしているほどのセックス中毒状態。そんなある日、ブランドンのアパートに妹のシシー(キャリー・マリガン)が転がりこんでくる。恋愛依存症でリストカット癖のあるシシーとの生活で、二人は激しくぶつかるようになり……。】




SHAME。寒色ぎみの冷たい映像の中に映し出されるのは、感情を伴わず快楽すらもないただの行為。依存から抜け出せない葛藤と見え隠れする過去の恥(=SHAME)。繰り返すことの恐怖を植え付けられて終わったこの映画が見せているのは、単なる刺激的なタブーではない。含んでいるものを思うととても重く息苦しくなった。